今年も、鉄道系ICカードランキングの時期がやってきました!
鉄道ファンにとっても、そして一般利用客にとっても重要度が増してきているICカード。
そんなICカードですが、
「みんなどのカードをみんな使ってるの?」
「私の持っているICカードはどれぐらい使われてる…?」
と、考えたことのある方も少なくないのではないでしょうか。
ランキング要素には売上、ネイティブユーザー数など色々ありますが、当サイトでは最もシンプルに「発行枚数」でランキングを作っています。
また、「発行枚数」だけでは買って使っていないという枚数も含みますので、ここでは使いやすさの指標である「加盟店数」もあわせてランキングに掲載しました。
それでは、今年のランキングを見ていきましょう。(データは2021年7月末時点でのものです)
コロナで全体的に落ち込み
順位 | カード名 | 加盟事業者 | 発行枚数 | 昨年比 | 加盟店数 |
1位 | Suica | JR東日本 | 8,501万枚 | +344万枚 | 43万460店 |
2位 | PASMO | 関東私鉄 | 4,024万枚 | +68万枚 | 28万6,311店 |
3位 | ICOCA | JR西日本 | 2,518万枚 | +118万枚 | 15万6,940店 |
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会『月刊消費者信用』(2021年9月号)
上位3つのランキングは変わりませんが、全体的に発行枚数の伸びにブレーキがかかっています。
これはコロナウィルスの影響で、全体的に外出が抑えられたことが一因にあるものとみられます。非接触型の決済サービスが現在注目されていますが、思ったほど交通系ICカードに恩恵が回っていないようです。
昨年3月からスタートし、10月からはiPhoneにも対応開始した「モバイルPASMO」は、思ったほど発行枚数の増加に寄与していないようですね。
PiTaPaが初めて減少
順位 | カード名 | 加盟事業者 | 発行枚数 | 昨年比 | 加盟店数 |
4位 | manaca | 名鉄・ 名古屋市交通局 |
763.9万枚 | +39.4万枚 | 2万9,551店 |
5位 | nimoca | 西日本鉄道 | 461万枚 | +29万枚 | 3万6,300店 |
6位 | SUGOCA | JR九州 | 345万枚 | +24万枚 | 11万9,900店 |
7位 | Pitapa | 関西私鉄 | 336万会員 | -3万会員 | 3万6,000店 |
8位 | TOICA | JR東海 | 327万枚 | +17万枚 | 8万380店 |
9位 | Kitaca | JR北海道 | 184万枚 | +8万枚 | 4万7,300店 |
10位 | はやかけん | 福岡市交通局 | 165万枚 | +18万枚 | 1,104店 |
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会『月刊消費者信用』(2021年9月号)
昨年TOICAを抜いたJR九州の「SUGOCA」ですが、今年はPiTaPaを抜いて6位浮上です!
一昨年からテンポ良く順位を上げていますが、これより上には同じエリアの西鉄「nimoca」が立ちふさがっています。
昨年比での発行枚数もnimocaの方が上ですが、果たして逆転策はあるのでしょうか…?
一方、関西私鉄系のPiTaPaは初めて会員数が減少しています。最後の牙城だった阪急阪神系がICOCAを採用したことで、PiTaPaからICOCAへ乗換が進んだことが背景にあるのでしょうか。
【参考】その他ICカードのデータ
順位 | カード名 | 加盟事業者 | 発行枚数 | 昨年比 | 加盟店数 |
1位 | 楽天Edy | 楽天 | 1億3,900万枚 | +900万枚 | 87万カ所 |
2位 | WAON | イオン | 8,801万枚 | +538万枚 | 84万8,000カ所 |
3位 | nanaco | セブン&i | 7,366万枚 | +269万枚 | 81万8,600店 |
専業系・流通系など、鉄道系以外のICカードも入れるとこんな感じ。電子マネー全体での王者は、長らく楽天Edyの天下が続いています。
尚、鉄道系カード王者のSuicaの位置は、WAONとnanacoの間に挟まる形で第3位(8,501万枚)となっており、イオン系「WAON」とは徐々に引き離されています。
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