
鉄道ファンにとっても、そして一般利用客にとっても重要度が増してきているICカード。
そんなICカード、「どのカードをみんな使ってるの?私の持っているICカードは…?」と思われた方も少なくないのではないでしょうか。
昨年に引き続き、今年も鉄道系ICカードのランキングを作りました
ランキング要素には売上、ネイティブユーザー数など色々ありますが、当サイトでは最もシンプルに「発行枚数」と「加盟店数」でランキングを作りました。
単に「発行枚数」だけでは買って使っていないという枚数も含みますので、ここでは使いやすさの指標である「加盟店数」もあわせてランキングに掲載しました。
それでは、今年のランキングを見ていきましょう。(データは2018年7月末時点でのものです)
PASMOの加盟店増加が著しい

順位 | カード名 | 加盟事業者 | 発行枚数 | 昨年比 | 加盟店数 |
1位 | Suica | JR東日本 | 7,161万枚 | +790万枚 | 23万7,750店 |
2位 | PASMO | 関東私鉄 | 3,399万枚 | +229万枚 | 9万2,799店 |
3位 | ICOCA | JR西日本 | 1,845万枚 | +278万枚 | 6万6,091店 |
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会『月刊消費者信用』(2018年9月号)
トップ3のカードは、前年に引き続いて、Suica・PASMO(首都圏)、ICOCA(近畿・西日本)がランクイン。
Suicaの発行枚数の伸びが顕著で、前年比790万枚増と圧倒的です。2位・3位以下を大きく引き離しています。
また2位のPASMOが加盟店数を大幅に増やし、昨年はICOCAと横並びの5万店でしたが、今年は一気に差をつけています。
昨年と順位変動はなし
順位 | カード名 | 加盟事業者 | 発行枚数 | 昨年比 | 加盟店数 |
4位 | manaca | 名鉄・ 名古屋市交通局 |
621.3万枚 | +56.3万枚 | 1万7,850店 |
5位 | nimoca | 西日本鉄道 | 366万枚 | +38万枚 | 1万3,600店 |
6位 | Pitapa | 関西私鉄 | 322万枚 | +12万枚 | 2万6,000店 |
7位 | TOICA | JR東海 | 265万枚 | +23万枚 | 2万4,480店 |
8位 | SUGOCA | JR九州 | 252万枚 | +32万枚 | 4万3,000店 |
9位 | Kitaca | JR北海道 | 137万枚 | +19万枚 | 1万6,390カ所 |
10位 | はやかけん | 福岡市交通局 | 117万枚 | +18万枚 | 442店 |
出典:一般社団法人 金融財政事情研究会『月刊消費者信用』(2018年9月号)
4位以下も前年と順位に変動はなし。後払いで与信審査が必要なPiTaPaは加盟店数が変わらず、発行枚数も頭打ちといったところ。
南海・京阪、そして我らがOsaka Metro(大阪メトロ)もICOCAの採用を始めていることから、シェアはここで止まってしまいそうです。
総評:今年もSuicaが最強

いかがでしたでしょうか。今年もSuicaがトップでしたね。
交通系ICカードでは唯一Apple Pay・G Payなどのモバイル決済にも対応していることから、首都圏以外でもSuicaの利便性は高く、携帯で改札を通るなら必須となります。
JR西日本はICOCA利用促進のために今月から「昼特きっぷ」を廃止してICOCAにポイントをつけることを発表していますが、果たしてこの移行策がうまくいくのでしょうか。
