かつては日本で一番使いやすいと言われたJCBカード。しかしながら、近年はじわりじわりとシェアを落としている…という話があります。
その理由としては加盟手数料の高さもあるようですが、利用者側の理由の一つとして考えられるのは、JCBカードは支払日が10日であることではないでしょうか。
すなわち、日本人の給料日として多い15・25日の前に支払日があって使いづらい…という点です。
何故10日なのか?
日本人の給与慣行として、公務員やバイトが15日、一般的な会社員が25日あたりに多く設定されていることと思います。
Q.給料日はいつ?
— 鉄道ファンのクレジットカードのりば (@RailCredit) June 1, 2018
給料日についての明確なデータは残念ながら見当たらなかったので、Twitter上でアンケートをとってみたところ、やはり353票のうち52%が25日支払い、19%が15日と71%が10日の前・直前という結果になりました。
つまり、10日というのは一番お金がない「給料日前」。
そんなときに多額のお金が引き落とされるとなれば、誰しも使いたくはなくなるものですよね。
私もかつてはJCBのカードを使用していたこともありましたが、この10日支払いの使いづらさが嫌になって退会しました。
10日支払いのワケ
では、何故10日なのでしょうか。
サイトなどには載っていなかったので文献を調べてみると、このような記載がありました。
10日振替にしたのは、月末だと一部の大企業で始まっていた給与振込などの業務で銀行が忙しいという事情があった
株式会社ジェーシービー『JCBカードの半世紀 日本のクレジットカード社会の軌跡』(2011年7月,12p)
この記述は、JCBカード立ち上げ時(1960年頃)の沿革を書いたものですが、それ以後支払日に関する記載がない為、理由としてはこの名残が現在まで残っている…という説が考えられます。
1960年当時はコンピューターがまだない為、事務処理に忙殺されていた銀行の空き時間を考えたものだったかもしれませんが、あれから50年が経過した今、コンピューターは進化して振込作業は一瞬で終了する時代なのに、これでは理由になりません。
是非とも26日以降の支払日設定を!
銀行直系の三井住友VISAカードや楽天カードなどは、日本人の給与慣行に沿った26・27日に支払日を設定しており、JCBカードが使いにくいデメリットの一つとなってしまっています。
JCBカードには、ぜひとも25日以降の支払日も設定できるようになって欲しいものです。