2018年10月15日、新たにローソン銀行が開業しました。流通系ではセブン銀行・イオン銀行に次ぐ3番目の銀行になります。
セブン銀行は全国にくまなくATMを設置することで、提携金融機関からの手数料ビジネスを行い、イオン銀行は買い物顧客向けに使いやすい銀行として機能するなど、一定の評価を得ています。
そんなローソン銀行を気になって調べてみたものの、口座を開設するメリットが全然見えてこないのです。
メリットが見当たらない…
ローソン銀行の手数料はデータイムは無料ですが、19時から7時までは手数料がかかります。しかも引き出しの他、預入にも手数料がかかるという謎の誰得仕様。
夜間にお金を預けようと思ったら108円が差っ引かれます。
引出:19~翌7時まで:108円 それ以外:無料
預入:19~翌7時まで:108円 それ以外:無料
引き出しはともかく、預け入れにまで手数料を取る時間帯があるって何がしたいのかわかりません。
じゃあそれ以外、例えば金利面で優遇されているだとか、振込手数料が安いだとかそういったメリットがあるのかなと思って見てみると…
普通預金金利:0.001%
自行振込手数料:54~162円
他行振込手数料:216~324円
……え?
流通系3社の比較
流通系の銀行ってこんなものなのかな?と思って、競合する3社を表にしてみました。
ローソン銀行 | セブン銀行 | イオン銀行 | |
預入手数料 | 19~翌7時まで:108円 それ以外:無料 |
終日無料 | 終日無料 |
引出手数料 | 19~翌7時まで:108円 それ以外:無料 |
19~翌7時まで:108円 それ以外:無料 |
終日無料 |
自行振込手数料 | 19~翌7時まで:162円 それ以外:54円 |
54円 | 終日無料 |
他行振込手数料 | 19~翌7時まで:324円 それ以外:216円 |
216円 | 216円 |
普通金利 | 0.001% | 0.001% | 0.001% |
1年定期金利 (10月現在) |
0.030% | 0.020% | 0.020% |
3行の中で唯一勝っているのが長期定期金利のみ(これもどんぐりの背くらべ)。あとは全ての面においてイオン銀行・セブン銀行の後塵を拝しています。
結論:今はまだ作らなくて良い
ローソン銀行は、今の所際立ったメリットが見当たらないので、急いで作る必要もありません。通常貯金や定期預金の他には目立ったサービスや、金融商品も見つかりません。
今口座を作って出金/入金するとからあげクンが半額になるクーポンが15~21時限定で出るそうですが、いや要りますか?それ。
ただ、直近1~2年程度でローソンで買える投信や、電子マネーをATMで現金化するサービス、釣り銭の自動積立サービスを提供するとアナウンスしているので、今後次第かもしれませんね。